退蔵院(京都)
退蔵院(たいぞういん)は
京都市右京区花園にある
臨済宗の寺院である。
東林院と同じく
妙心寺の塔頭の一つである。
参考→妙心寺 東林院
日本水墨画の祖・如拙筆
室町時代の代表作と云われる
「瓢鮎図(ひょうねんず)」
(国宝)所有で知られる。
1404年(応永11年)
波多野重通が妙心寺第3世・
無因宗因(むいんそういん)を
開山として創建したとされる。
当初、千本松原に建立、
のち、妙心寺7世・日峰宗舜が
妙心寺境内に移したいう。
大玄関は破風が直線で
袴の腰のような袴腰造りと
呼ばれる珍しい様式である。
方丈の襖絵は狩野光信
の高弟・狩野了慶筆という。
方丈の庭園は狩野元信の作、
室町時代を代表する枯山水庭園、
三尊石、亀石など配置する。
南庭は巨岩より流れ落ちる
竜王の滝などがあり「余香苑
(よこうえん)」と呼ばれる。
入口付近に水琴窟にある。
所在地 |
京都市右京区花園妙心寺町35 |
宗派 |
臨済宗妙心寺派 |
本尊 |
観世音菩薩 |
創建年 |
1404年(応永11年) |
開基 |
波多野重通 |
備考 |
妙心寺塔頭 |
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