西郷寺(広島)
西郷寺(さいごうじ)は
広島県尾道市にある
時宗の寺院である。
創建は定かでないが
鎌倉末期の正慶年間
(1332~1334年)一鎮
上人が開山したと云われる。
元は「西江寺」といい
通称「入江の道場」と呼ばれ
時宗布教の道場であったという。
尾道市立久保小学校を
脇に見ながら石段を上り
四脚門の山門を潜ると
端正な本堂が現れる。
時宗最古式の本堂とされ
国の重要文化財である。
堂内に「鳴竜天井」があり
手を打つと乾いた音が響く。
千光寺公園内の尾道市立
美術館はこの本堂を模して
造られたと云われる。
参考→千光寺
本堂は足利尊氏の建立とされ
足利家との関係が深く
足利家菩提寺「等持院」
(京都)と同じ院号を持つ。
参考→等持院(京都)
かっては五ケ寺の末寺があり
そのうちの一つ「水之庵」に
織田信長に叛いた荒木村重が
隠棲したと伝える。
所在地 |
広島県尾道市東久保町8-10 |
山号 |
智月山 |
宗派 |
時宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
開山 |
一鎮上人 |
正式名 |
智月山 等持院 西郷寺 |
備考 |
鳴竜天井 |
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