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八坂庚申堂(京都)


八坂庚申堂 本堂


 八坂庚申堂
(やさかこうしんどう)は
京都市東山区にある
天台宗の寺院である。

 八坂庚申堂は通称名で
正式名は「大黒山延命院金剛寺」。
法観寺(八坂の塔)のすぐ西にある。
  参考→法観寺

 創建は定かでないが
平安時代、法観寺の住職・
浄蔵貴所が開創したとも云われる。

 庚申(かのえさる)の前夜、
寝てしまうと体内の三尸の虫が
抜け出して天帝に悪行を告げる
という中国道教の教えがある。

 日本にも伝わり、徹夜の
「庚申待ち」の風習が生まれる。

 その後、本尊の青面金剛童子は
この虫を喰べてしまうという
庚申信仰へと発展する。

 日本最初の庚申信仰の霊場で
大阪四天王寺庚申堂、東京入谷
庚申堂(現存せず)と並び
日本三庚申の一つと云われる。

 境内には多くのカラフルな
「くくり猿」が奉納されている。
布製の猿の手足をくくって
欲をおさえ祈願成就を願うという。

 境内の賓頭盧尊者(びんづる
そんじゃ)の木像の回りにも
多くの「くくり猿」がみられる。


八坂庚申堂 賓頭盧尊者像


所在地 京都市東山区金園町390
山号 大黒山
宗派 天台宗
本尊 青面金剛童子
正式名 大黒山延命院金剛寺
備考 日本最初の庚申信仰霊場



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