西福寺(京都)
西福寺(さいふくじ)は
京都市東山区にある
浄土宗の寺院である。
六波羅蜜寺の近く
轆轤(ろくろ)町にあり
冥界への入り口と云われる
「六道の辻」に建つ。
参考→六波羅蜜寺
創建は定かでないが
嵯峨天皇の代、弘法大師が
この葬送の地に自作の地蔵尊を
安置したのに始まると云われる。
その後、1603年、安国寺
恵瓊の菩提を弔うために
蓮性上人を迎えて地蔵堂の
地に西福寺を開創したという。
壇林皇后(嵯峨天皇皇后)は
皇子(後の仁明天皇)の病気
平癒を祈願し回復。そのため
「子育て地蔵」とも呼ばれる。
「檀林皇后九相図」は
皇后が死に、遺体が腐り、
朽ちて土に還っていく
様子を描いたものである。
皇后の「風葬となし、
その骸の変相を絵にせよ」
という遺言によるという。
皇后は美貌の持ち主で
才色兼備の貴婦人でも
死を迎え、土に還るという
「無情」の絵解きで知られる。
所在地 |
京都市東山区松原通大和大路東入
二丁目轆轤町81 |
山号 |
桂光山 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
阿弥陀如来坐像 |
備考 |
檀林皇后九相図 |
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