TOP
称念寺(京都)


称念寺 山門


 称念寺(しょうねんじ)は
京都市上京区にある
浄土宗知恩院派の寺院である。

 西陣の地、石像寺から
北東へ150mの住宅地にある。
  参考→石像寺   

 寺号は「本空山 無量寿院」
通称「猫寺」で親しまれる。

 1606年(慶長11年)
土浦城主・松平信吉が
嶽誉(がくよ)上人のために
創建したと云われる。

 嶽誉は捨世(しゃせい)派
の祖・称念上人を開山とし
寺号を「称念寺」と定め、
自らを中興開基としたという。

 「猫寺」と呼ばれるのは
次のような「猫の恩返し」
といわれる伝承による。

 三代目住職の頃、
松平家と疎遠となり寺は荒廃。
ある夜、愛猫が美姫に化身して
舞うのを見て怒り追放する。

 数日後、猫が住職の夢枕
に立ち松平家との復縁を告げ
寺は立派に再興したという。

 境内に愛猫を偲んで
植えたと伝えられる老松がある。
猫が伏した姿に似ており
「猫松」とも呼ばれている。


称念寺 本堂


所在地 京都市上京区寺之内通浄福寺
西入上る西熊町275
山号 本空山
宗派 浄土宗知恩院派
本尊 阿弥陀如来像
創建年 1606年(慶長11年)
開基 松平信吉
通称 猫寺
備考 京の通称寺霊場3番



TOP