TOP
宝筐院(京都)


宝筐院 山門


 宝筐院(ほうきょういん)は
京都市右京区にある
臨済宗の寺院である。

 同じ嵯峨釈迦堂にある
清凉寺の西隣に位置する。
  参考→清凉寺
 
 平安時代に白河天皇の
勅願寺として建立され
当初の寺名は善入寺と
称したと云われる。

 その後、衰退するが
南北朝時代に夢窓国師の
高弟・黙庵(もくあん)
禅師により中興される。

 南朝の楠木正行は
黙庵に帰依し首級を
敷地内に埋葬したという。

 一方、北朝の足利義詮も
黙庵に帰依し遺命により
正行の首塚の傍に葬られる。

 8代将軍義政の代になり
義詮の院号に因み寺名を
宝筐院と改めたという。

 正行、義詮の敵将が
並んで眠る寺で知られる。
本堂には本尊の千手観音
菩薩が安置されている。

 本堂南の青苔、白砂、
楓などによる回遊式庭園は
紅葉の名所でもある。


宝筐院 境内


所在地 京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9-1
山号 善入山
宗派 臨済宗
本尊 千手観世音菩薩
備考 足利義詮と楠木正行の菩提寺



TOP