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正伝寺(京都)


正伝寺 山門


 正伝寺(しょうでんじ)は
京都市北区西賀茂にある
臨済宗南禅寺派の寺院。

 五山送り火の一つ「舟形」
をもつ船山南麓にある。

 1268年(文永5年)
東巌慧安が烏丸今出川に
創建したのが始まりとされる。

 慧安は師・宋の名僧、
兀庵普寧より宋帰国時に、
正統禅の普及を託され「正伝」
の額を与えられたと云われる。

 蒙古襲来の際、岩清水
八幡宮に国家安泰を祈願し
亀山上皇より寺号「吉祥山
正伝護国禅寺」を賜ったという。

 本堂は伏見城の御成殿を
移築したものと云われる。

 養源院と同じく、鳥居元忠・
将士が最後に自刃した血の
痕が見える「血天井」がある。
  参考→養源院

 本堂「山水図」襖絵は
狩野山楽筆とされる。
本堂前の庭園は「獅子の
児渡しの庭園」と云われる。

 白砂に刈り込んだツツジを
7・5・3に配した枯山水で
白壁越しに比叡山を借景とする。
小堀遠州作と伝えられる。 


正伝寺 獅子の児渡しの庭園


所在地 京都市北区西賀茂北鎮守菴町72
山号 吉祥山
宗派 臨済宗南禅寺派
本尊 釈迦如来
創建年 1268年(文永5年)
開基 東巌慧安
正式名 吉祥山 正伝護国禅寺
備考 獅子の児渡しの庭園



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