今熊野観音寺(京都)
今熊野観音寺(いまくまの
かんのんじ)は京都市東山区
にある真言宗泉涌寺派の寺院。
今熊野観音寺は「観音寺」
の通称名であるが、一般に
通称で呼ばれることの方が多い。
泉涌寺の塔頭のひとつである。
参考→泉涌寺
平安時代初期に空海が
この地で熊野権現と名乗る
老翁から観音像を授かる。
そこで嵯峨上皇の勅を受け
空海自刻の十一面観音像の
胎内にその像を納めて堂を
建立したのに始まると伝わる。
藤原緒嗣が伽藍を整え
後白河上皇が熊野権現を
勧請し新熊野神社を建立。
その本地堂となる。
以来、「新那智山」と号し
熊野修験者の本山に
並ぶ扱いを受け栄える。 西国三十三箇所15番である。
鳥居橋は今熊野川にかかる
赤い橋で参詣の入り口である。
本堂に安置される本尊・
十一面観音は秘仏で非公開。
大師堂には弘法大師が祀られ
堂の前に立つ観音像は
「ぼけ封じ観音」と呼ばれる。
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本堂 |
所在地 |
京都市東山区泉涌寺山内町32 |
山号 |
新那智山 |
宗派 |
真言宗泉涌寺派 |
本尊 |
十一面観音 |
開基 |
(伝)弘法大師 |
備考 |
西国三十三箇所15番 |
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