南円堂(奈良)
南円堂は奈良市にある
興福寺の境内にある
法相宗の寺院である。
参考→興福寺
同じ興福寺内の北円堂に
対し南円堂と呼ばれている。
本瓦葺きで朱色も
鮮やかな八角円堂である。
南円堂は813年
(弘仁4年)藤原冬嗣が
父・内麻呂追善のために
創建したと云われる。
堂内には本尊の
木造・不空羂索観音像が
安置されている。
観音像は坐像で
高さ336cmの巨像で
運慶の父・康慶一門作と云われ
国宝に指定されている。
堂の扉は常時閉鎖され、
開扉は10月17日の
大般若経転読会のみである。
南円堂は西国三十三箇所
観音霊場第9番札所であり
常に参拝者が絶えない。
堂正面上部の額に、第9番
「春の日は南円堂にかがやきて
三笠の山にはるるうす雲」
という御詠歌が書かれている。
|
正面近景 |
所在地 |
奈良県奈良市登大路町48 |
宗派 |
法相宗 |
本尊 |
不空羂索観世音菩薩 |
創建年 |
813年(弘仁4年) |
開基 |
藤原冬嗣 |
備考 |
西国三十三箇所観音霊場第9番札所 |
|