富貴寺(奈良)


富貴寺 石標


 富貴寺(ふきじ)は
奈良県磯城郡にある
真言宗豊山派の寺院である。

 曽我川と飛鳥川に
挟まれた川西町最西部の
保田地区の一画にある。

 創建は定かではないが
道詮(どうせん)律師が
開創したとされる。

 律師は法隆寺夢殿を
再興したことで知られるが
この富貴寺に晩年、隠棲
したと伝えられている。

 平安初期の建立と云われ
川西町で最も古い寺院という。

 六県神社の境内に在り
神仏習合の関係で
宮寺とも呼ばれている。

 本堂は寄棟造本瓦葺で
どっしりとした風格がある。

 本堂には本尊の木造・
釈迦如来座像が安置されている。
平安時代後期の作と云われる。

 また、本尊に向かって右の
地蔵菩薩立像は桧の寄木造りで
いずれも国の重要文化財である。

 今は壺阪寺の末寺で
無住の寺となっている。
   参考→壺阪寺


富貴寺 本堂


所在地 奈良県川西町保田33
山号 清涼山
宗派 真言宗豊山派
本尊 釈迦如来
開基 道詮律師
備考 宮寺



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