東明寺(奈良)
東明寺(とうみょうじ)は
奈良県大和郡山市にある
高野山真言宗の寺院である。
矢田寺を後にして
矢田丘陵の急な山道を登ると
こぢんまりとした山門に出る。
参考→矢田寺
かなり山深い場所にあり
ひっそりと佇むという風情。
寺伝によれば693年
(持統天皇7年)舎人親王
により開基されたと伝わる。
舎人親王は日本書紀の
編纂に携わり、その完成を祈願
して松尾寺を建立している。
江戸時代、矢田村の惣鎮守・
矢田坐久志玉比古神社の
神役を勤めていたという。
本尊の薬師如来坐像は
像高94cmの一木造りである。
地蔵菩薩坐像、毘沙門天立像、
吉祥天立像なども安置する。
寺宝の「雷様のヘソ」は
境内で昼寝をしていた雷様の
ヘソを取ったものという
大らかな言い伝えがある。
矢田寺とも遊歩道で繋がり
ハイキングコースもあり
新緑、紅葉が美しい寺である。
所在地 |
奈良県大和郡山市矢田町2230 |
山号 |
鍋蔵山 |
宗派 |
高野山真言宗 |
本尊 |
薬師如来 |
創建年 |
(伝)693年(持統天皇7年) |
開基 |
(伝)舎人親王 |
備考 |
矢田寺の北方近く |
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