矢田寺(奈良)
矢田寺(やたでら)は
奈良県大和郡山市にある
高野山真言宗の寺院である。
寺名は万葉の昔からの
地名「矢田の里」に由来。
天武天皇の勅願により
智通僧正が開基したとされる。
当初は十一面観音菩薩が
本尊。平安時代頃から地蔵
菩薩を本尊とし「矢田の
地蔵さん」と親しまれる。
地蔵菩薩は左手に宝珠を
持ち右手の親指と人差し指
を結んだ独特のスタイルで
矢田形と言われる。
かっては七堂伽藍48坊を
造営していたとされるが
戦乱などにより多くを焼失。
今は北僧坊・大門坊・
念仏院・南僧坊の4つである。
大門坊は古くより容眞御
流華道の家元として
華道研究が盛んである。
境内の味噌なめ地蔵は
自家製の味噌を口に塗ると
味噌の味が良くなるという。
あじさい寺でも知られ
境内に約8000本、60種の
紫陽花が植えられている。
所在地 |
奈良県大和郡山市矢田町3506 |
山号 |
矢田山 |
宗派 |
高野山真言宗 |
本尊 |
地蔵菩薩 |
創建年 |
679年(天武天皇8年) |
正式名 |
矢田山 金剛山寺 |
開基 |
智通僧正 |
別称 |
矢田の地蔵さん、アジサイ寺 |
備考 |
大和十三仏霊場5番 |
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