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インド仏教の消滅 


 仏教のヒンドゥー教化は
「ヒンドゥー教に対して
仏教の独自性を喪失する」
という皮肉な見方もある。
 (「わかる仏教史」宮元啓一著)

 密教の仏教はヒンドゥー教
との競争に敗れ、ヒンドゥー教
に逆に飲み込まれていく。

 「ヒンドゥー教の神シヴァ
の化身の一つにブッタが位置
づけられる」ことになる。
(「仏教入門」松尾鋼次著)

 1203年、ベンガル地方に
残った仏教出家教団最後の
拠点であるヴィクラマシラー
寺院が徹底的に破壊される。
 (「わかる仏教史」宮元啓一著)

 仏教はサンガとしては
インドの地から消滅する。

 インド仏教の歴史は「仏教が
仏教でなくなる」歴史という
指摘があった。残念ながら
その感を拭いきれない。
 参考→仏教とバラモン教

 釈迦はバラモン教に対抗し
「神頼みしない」という新思想
(原始仏教)を生み出した。

 しかし、神秘的な「神頼み化」の
極地「密教」によりバラモン教
(ヒンドゥー教)に吸収され消滅。
 


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