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仏教とバラモン教


 釈迦の仏教が現れる前は
古代インドの民族宗教・
バラモン教である。

 バラモン教の骨格は
この世は超越的な存在
(ブラフマン・梵)の上に
成り立っているとする。

 自己(アートマン・我)と
超越的な存在との一体化・
「梵我一如」を信条とする。

 釈迦はバラモン教を否定し
「頼るのは自分だけ」という
いわば、新思想家でもあった。

 しかし、その後、
当初の「釈迦の仏教」は
大乗仏教から変質し始める。

 特に密教の登場により
神秘的な要素が加わり
超越的な存在を受け入れる。 

 一方、バラモン教は
各種の民族宗教・信仰を
加えてヒンドゥー教として
再構築される。

 ついに、仏教は特徴が
なくなり消滅。現在は
ヒンドゥー教が主流である。

 インド仏教の歴史は
「仏教が仏教でなくなる」
歴史という人もいる。



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