誓願寺(青森)
青森県弘前市にある
浄土宗の誓願寺(せいがんじ)。
今まで見たことのない
山門に一瞬立ち止まる。
1000カ寺のなかでも
特異な山門である。
切妻破風を配置した
重層四脚門。高さは
6.9mだが大きく見える。
誓願寺は1596年(慶長元年)、
津軽為信が母親の菩提を
弔うため創建したという。
1615年(元和元年)、
弘前城築城に際し城の
西側の守りとして現在地に
移されたと云われる。
山門の柿(こけら)葺きは
金閣寺、室生寺の金堂などで
見られるが全国的にみても
それほど多くはない。
本堂などは度々、火災に
逢うが山門は難を逃れる。
地方色豊かな建築物として
国の重要文化財である。
屋根下に鶴と亀が
装飾されていることから
「鶴亀門」とも呼ばれる。
弘前城の南の最勝院・東北
第一の美塔という「五重塔の寺」を
探訪した後だが何故か
心に残る山門である。
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山門 |
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