鬼門を守る奥之院(三重)
金剛證寺
(こんごうしょうじ)は
三重県伊勢市にある。
朝熊山(あさまやま)
南峰東腹にある臨済宗
南禅寺派の寺院である。
「伊勢へ参らば朝熊を
駆けよ、朝熊駆けねば
片参り」と伊勢音頭の
一節にも唄われる。
6世紀、暁台上人より
開創。825年(天長2年)、
空海が真言密教の根本
道場としたと伝わる。
伊勢神宮の鬼門を
守る寺として神宮の
奥之院ともいわれる。
明星堂は鬼門除けの
ために明星天子を祀り
鎮護している。
明星は日、月、星の
3字からなり三光天子
とも称され、国土安穏、
智惠成就の仏神とされる。
本尊の虚空蔵菩薩は
三大虚空蔵菩薩の一つという。
秘仏で20年に1度の神宮式年
遷宮の翌年に開帳される。
奥の院への参道には
巨大な卒塔婆が林立する。
死者供養の岳参り(たけ
まいり)の風習という。
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金剛證寺・明星堂(三重) |
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