火の発祥の社(島根)
熊野大社は島根県
松江市にある。
古来より出雲大社と
共に「出雲国一宮」として
信仰を集める。
「日本火出初之社」
(ひのもとひでぞめのやしろ)
とも呼ばれ、火の発祥
の神社で知られる。
鑚火(さんか)殿は
萱葺屋根で、四方の壁は
檜の皮で覆われ独特の
造りである。
中には発火の神器
である燧臼(ひきりうす)と
燧杵(ひきりきね)が
保管されている。
燧臼は100×12×3㎝
の檜の板、燧杵は長さ80㎝、
直径2㎝のウツギの木。
燧臼に燧杵を立て
力いっぱいもむ「錐もみ式」で
この火起こしの方法は
素盞嗚尊が伝えという。
10月「鑽火祭(さんか
さい)」はこの燧臼と燧杵を
出雲大社へ授け渡す
神事とされる。
紀伊国「熊野本宮」は
諸説あるが、社伝では
熊野村の住人が紀伊国に
移住し勧請したという。
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熊野大社・拝殿(島根) |
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