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桃山建築の粋(宮城)


 大崎八幡宮は
宮城県仙台市にある。

 坂上田村麻呂が胆沢
(いさわ)城の鎮守社として
宇佐八幡宮の分霊を
勧請したといわれる。

 伊達家の仙台開府後、
仙台城の乾方向(北西の
福門)にあたり、守護神
として崇拝される。

 社殿は本殿、石の間、
拝殿が1棟となる権現
造りである。国宝に
指定されている。

 絢爛豪壮にして華麗な
造りで安土桃山建築を
代表する遺構とされる。

 柿葺の屋根。拝殿
正面には大きな千鳥破風
(はふ)、向拝には軒唐
破風を付ける。

 1607年(慶長12年)
伊達政宗の寄進により
竣工されたという。

 豊臣家召抱えの
梅村日向守家次など
当世随一の巨匠を招き
造営したといわれる。

 仙台六十二万石の
総鎮守に相応しい伊達家
の威風が感じられる。


大崎八幡宮・拝殿(宮城)



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