地蔵信仰の中心地(奈良)
矢田寺(やたでら)は
奈良県大和郡山市にある
寺名は万葉の昔からの
地名「矢田の里」に由来する。
天武天皇の勅願により
智通僧正が開基したとされる。
弘仁年間(810年-24年)、
満米上人により地蔵菩薩が
安置されて以来、「地蔵信仰」
の中心地として栄える。
地蔵菩薩は左手に宝珠を
持ち右手の親指と人差し指
を結んだ独特のスタイルで
「矢田型地蔵」といわれる。
日本最古の延命地蔵
菩薩ともされ、「矢田の
地蔵さん」で親しまれる。
地蔵菩薩は仏教誕生
以前のインドの「大地の
神」が起源とされる。
サンスクリット語では
クシティガルバ。クシティは
「大地」、ガルバは「胎内」。
意訳して「地蔵」としている。
日本の民間信仰の道祖神
に通じるものもあり、地蔵は
仏教の菩薩にも取り込まれ
多彩な展開をたどる。
諸説あるが、矢田寺では
日本のお地蔵さんの発祥の地
と称している。
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矢田寺・参道から本堂(奈良) |
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