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末法思想(京都)


 平等院は京都府
宇治市にある。世界
遺産に登録されている。

 1052年(永承7年)
藤原道長の子・頼通が
別荘を寺に改めたのが
平等院の始まりといわれる。

 そこには末法思想の
影響が反映されているという。

 末法思想は釈尊入滅後
年代が経つにつれて
正しい教法が衰滅する
という思想である。

 修行し悟る人がいる
「正法」を過ぎると
「像法(ぞうぼう)」が来る。

 像とは似の意味で
修行者に似るだけで
悟る人がいないという。

 そして、正法が全くない
「末法」が来ると説く。

 具体的には、釈尊
入滅を紀元前949年とし
正法1000年、像法1000年。

 1052年(永承7年)
末法を迎えるという。
平等院の始まりは末法
初年と重なる。

 当世の世情不安もあり
藤原貴族も末法思想に
怯えたともいわれる。


平等院・鳳凰堂(京都)



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