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三位一体(富山)


 雄山(おやま)神社は
富山県中新川郡にある。
立山をご神体とする。

 峰(みね)本社、中宮
祈願殿、前立社壇(まえだて
しゃだん)の3社からなる。

 3社は「三位一体」で
みな、ご利益は同じとされる。

 峰本社は立山の山頂
にある。しかし、旧暦の
7月-9月しか参拝できない。

 中宮祈願殿は立山の
主峰「雄山」の正面にあり
かつて中宮寺と呼ばれた
神仏習合の施設である。

 立山を開山したという
開祖・佐伯有頼(ありより)が
晩年を過ごした地である。

 前立社壇は平安初期の
立山寺を前身とする神仏
習合施設。立山信仰の拠点。

 古くは宮司が前立社壇
より峰本社まで通ったという。
今も両者の宮司は同じである。

 3社それぞれが独自に
立山信仰に位置付けられ
「三位一体」とされている。

 奥宮から里宮としての
本宮などはよく見られるが
「三位一体」を全面に打ち
出しているのは珍しい。


雄山神社(前立社壇)・拝殿(富山)



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