契山と縁結び(佐賀)
佐賀と福岡との県境の
脊振山系に基山(きざん)と
契山(ちぎりやま)という
二つの山がある。
日本神話に須佐之男
(すさのお)命の子の五十猛
(いそたける)命が登場する。
命が基山の頂より下界を
眺めている時、地元の
美しい娘の洗濯する姿が
目にとまる。
その後、基山の隣の山
の頂で夫婦の契りを結ぶ。
この伝承により「契山」と
いわれるようになったという。
その契山の麓に天台宗
の大興善寺がある。
717年(養老元年)
行基が十一面観世音菩薩を
刻み開創したと伝わる。
847年(承和14年)
慈覚大師円仁が再興。
「大興善寺」と命名。
以来、比叡山延暦寺
の末寺、九州初の天台宗
の別格本山となる。
契山観世音は縁結びを
願う女性に人気である。
神話から仏教の繁栄、
そして「縁結び」人気へ。
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大興善寺・本殿(佐賀) |
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