神事と寒参り(愛知)
尾張大国霊(おわり
おおくにたま)神社は
愛知県稲沢市にある。
尾張国の国府が
あったことから、通称、
国府宮(こうのみや)
と呼ばれる。
毎年旧暦1月13日、
開催の「国府宮はだか
祭り」で知られる。
正式には「儺追(なおい)
神事」といわれ、厄除け
の神事とされる。
奈良時代、767年
(神護景雲元年)の
悪疫退散の祈祷に由来
するといわれる。
称徳天皇の勅命により
全国の国分寺で行い、
尾張国司が総社である
当社で実施したと伝わる。
江戸末期、この神事が
裸の寒参りの風習と結び
つき、現在のような形態に
なったといわれる。
祭りでは「神男(しん
おとこ)」に触れると厄が
落ちるとされ、激しい揉み
合いが繰り広げられる。
この時期に目立つ行事
がない尾張地方に春を呼ぶ
祭りとして定着したという。
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尾張大国霊神社・楼門(愛知) |
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