死者の魂(青森)
恐山菩提寺は青森県
むつ市、下北半島の中央部に
位置する恐山にある。
恐山はカルデラ湖の
宇曽利湖(うそりこ)を
中心とする外輪山の
総称である。
下北地方では「人は
死ねば、魂は恐山に行く」
と言い伝えられている。
この「恐山信仰」は
死者の魂は「山」に行く
という「山上他界」の
信仰の一つである。
高野山、比叡山と並ぶ
日本三大霊場とされるが
やや趣が異なる。
恐山は「恐山信仰」
による死者への供養
の場でもある。
死者の御霊を呼び
死者の話しをするイタコ
(口寄)の風習で知られる。
火山岩に覆われた
地獄谷や賽の河原など
荒涼とした景観は死後
の世界に例えられる。
一方、正津川は三途川
とされ、宇曽利湖の浜辺は
極楽浜といわれ浄化して
天に昇るという。
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恐山菩提寺・霊場風景(青森) |
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