TOP
皇宮山の由来(秋田)


 蚶満寺(かんまんじ)は
秋田県にかほ市、象潟の
地にある。山号は「皇宮山」。

 日本書紀によれば、
神功(じんぐう)皇后は
三韓征伐で活躍する。

 その帰路、大しけに
遭い、象潟沖合に漂着。
小浜宿禰(おばまのすくね)が
引き船で鰐淵の入江へ。

 その時、皇后は臨月
近く、清浄の地に移し
無事に皇子を誕生。

 この皇子が、のち
の応神天皇とされる。

 その後、象潟で半年
過ごし、翌年の4月に、
鰐淵から出帆し筑紫の
香椎宮に向かう。

 蚶満寺は、かつては
干満珠寺と呼ばれた。

 諸説あるが、皇后が
干珠・満珠を持っていた
ことに由来するともいう。

 象潟は「東の松島・
西の象潟」といわれる
景勝地であった。

 1804年(文化元年)、
象潟地震で海底が隆起し
陸地化して干潟となる。


蚶満寺・本堂(秋田)



TOP