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鬼と仲良くする(青森)


 鬼神社(きじんじゃ)は
青森県弘前市の「鬼沢」の
地にある。

 鬼沢は鬼に纏わる
伝承に因む地名とされる。

 弥十郎という農夫が
岩木山の赤倉から下りて
きた鬼と相撲を取るなど
仲良くなる。

 鬼と相撲と取ったという
「鬼の土俵跡」がある。

 また、鬼が腰掛け休んだ
という「鬼の腰掛柏」がある。
鬼と親交を深め話し合った
場所と伝わる。

 そこに石碑が立ち、柏は
県の天然記念物である。

 干ばつによる水不足に
鬼は水路を造り、村人を
助けたといわれる。「鬼神堰」
と呼び村人は感謝する。

 その堰は今でも現存し、
下流から上流に上っている
ように見え、「逆堰(さかさ
せき)」ともいわれる。

 鬼には角がなく、節分
には「鬼はうち、福はうち」と
声をかけるという。

 拝殿には鬼のお陰で
農業ができると鉄製農具が
多く奉納されている。


鬼神社・鳥居(青森)



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