京都文化と修験道(山形)
本山慈恩寺(ほんざん
じおんじ)は山形県
寒河江市にある。
寺伝によれば、
行基がこの地を選定
したといわれる。
746年(天平18年)、
聖武天皇の勅命により
印度僧・婆羅門僧正が
創建したと伝わる。
平安時代後期には
摂関家の荘寺的性格を
持ち京都文化が直接
入ってきたといわれる。
30体という仏像の
多さがそれを示している。
ほとんどは中央仏師の
手による仏像という。
一方、修験道の
寺院でも知られる。
背後に聳える葉山は
古くから穀霊神の宿る山
として信仰を集める。
仏教が伝来すると
本来の山岳信仰に仏教
による修験道が結びつく。
鎌倉時代には修験道の
霊場として山業(さんごう)が
設けられ、慈恩寺独自の
「山岳修行の場」となる。
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本山慈恩寺・三重塔(山形) |
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