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良寛と五合庵(新潟)


 国上寺(こくじょうじ)は
新潟県燕市にある。良寛
ゆかりの寺で知られる。

 良寛は18歳で出家し
中国、四国、近畿地方
などを行脚。その後、
38歳の時に新潟に戻る。

 1804年(文化元年)
47歳の時に当山内にある
五合庵に定住したという。

 五合庵は中興の祖・
万元上人に毎日五合
の米を給したことから
名付けられたとされる。

 良寛は、この質素な
「いおり」で静かに座禅、
読書、また、短歌などを
詠んだといわれる。

 ある時、五合庵に泥棒が
入り盗む物がなく、良寛
の布団を盗もうとする。

 良寛は寝たふりをし
泥棒が布団を盗みやすい
ように寝返りを打った
という逸話が残る。

 その時、詠んだのが
「盗人に とり残されし 窓の月」
という歌といわれる。
 
 富や権力とは無縁で
自然と子供を大切にする
良寛を彷彿とさせる。


国上寺・五合庵(新潟)



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