山の神と海の神(愛媛)
大山祇(おおやまづみ)神社は
瀬戸内海に浮かぶ「大三島
(おおみしま)」にある。
大三島は「せとうち・しまなみ
海道」の拠点の島であるが
古くは神の島「御島」とされる。
神体山とする鷲ヶ頭山
(わしがとうざん)の西麓に
鎮座する。大山積神を祀る。
大山祇神社は全国に
ある山祇神社の総本社。
伊予国一宮。
大山積神は伊弉諾(いざぎ)
尊と伊弉冉(いざなみ)尊
との子である。「山の神」の
総元締とされる。
一方、大山積神は別名、
「和多志(わたし)大神」
ともいわれる。「わた」は海で
「海の神」である。
山の神であるが、瀬戸内海
にあり、海の神の性格が強い。
また、水路の要衝にあり、
水軍の神、さらには「戦い
の神」としても崇敬される。
歴代の武将が武具を
奉納し、日本の甲冑の
約4割を所蔵しているという。
「酒造」の祖神としても
信仰され、多彩な顔を持つ。
|
大山祇神社・総門(愛媛) |
|