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「ばさら」と道誉桜(滋賀)


 徳源院は滋賀県米原市
にある天台宗の寺院。

 鎌倉から江戸時代、
伊吹山麓に栄えた京極氏
の菩提寺で知られる。

 1286年(弘安9年)、
京極氏の初代当主・京極
氏信の創建とされる。

 第5代の高氏は31歳で
入道となり、「道誉
(どうよ)」と号される。

 道誉は傍若無人で
伝統的な権威を恐れず
派手好みで「ばさら」
と呼ばれた。

 仏教の十二神将の
一つ、忿怒(ふんぬ)の
相の「伐折羅(ばさら)
大将」を連想させる。

 「ばさら」は婆娑羅
とも表記され、特異な
美意識で、時代の風潮を
表しているといわれる。

 道誉は、「ばさら」の
代表的な人物で「ばさら
大名」とも呼ばれる。

 その道誉が植えたという
「道誉桜」が境内にある。

 二代目の枝垂れ桜で
推定樹齢は300年ほど、
市の天然記念物である。


徳源院・道誉桜(滋賀)



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