鬼退治伝説(岡山)
岡山県の吉備津(きびつ)
神社の主祭神は大吉備津彦命
(おおきびつひこのみこと)。
命は第7代孝霊天皇の
第3皇子で、崇神天皇10年、
四道将軍の1人として吉備を
平定したといわれる。
平定に纏わり温羅(うら)
という鬼退治伝説がある。
温羅は異国、一説には
百済の皇子ともいう。
頑強で凶悪な性格であった。
居城は「鬼の城」といわれ
朝廷は何度か武将を遣わしたが
討伐できず、命を派遣。
戦いのなか、命が射た
矢と温羅が投げた石が
空中で衝突し落ちて苦戦。
そこで一度に二矢を射る。
その一矢が温羅の左目に刺さる。
温羅は鯉に姿を変えたが
命は鵜に変え噛み上げ退治。
当社の北西に鬼の城という
朝鮮式の山城の石積がある。
命の矢と温羅の岩が
落ちた処に矢喰宮がある。
また、鯉喰神社も現存する。
各地にある「桃太郎
伝説」の一つされるが
現存する「証」をどうみるか。
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吉備津神社・本殿(岡山) |
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