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ここも京都「筏流し」(京都)


 志古淵(しこぶち)神社は
京都市左京区、市の最北部
久多(くた)地区にある。

 琵琶湖に注ぐ安曇(あど)川
の支流、久多川沿いにあり
筏流しの地で知られる。

 筏流しは鎌倉時代より
生業として始まったいう。

 山で伐採された木は
筏に組まれ、琵琶湖まで
運ばれたといわれる。

 主祭神の志古淵神は
筏乗りを守る神であり
筏流しの安全祈願として
信仰された水神とされる。

 所在地は京都であるが
地形としての川の流れから
生まれた生業は滋賀の
琵琶湖を向いている。

 赤く長い毛をした、
川の中に引きずり込む
という怖いガワタロウ
(河童)伝承もある。

 筏の無事を願い、
水神を崇める。古都「京都」
とは違う顔がそこにはある。

 平地の京都には雪が
ないが、境内はかなりの
積雪。「ここも京都?」との
驚きを背に滋賀に下る。


志古淵神社・鳥居(京都)


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