富士信仰の変遷(静岡)
富士山は日本一高く
裾野を広げる美しさもあり
日本人には特別な山である。
一方、日本最大の
活火山でもあり、悲惨な
地震の被害の記録もある。
そんな富士山に対し
富士山そのものを神と
みたてる、素朴な「山岳
信仰」が生まれる。
その代表が木花咲耶姫
(このはなのさくやひめ)
とされる浅間大神を信仰
する「浅間信仰」である。
仏教が伝来すると
従来の神と仏が習合し
「浅間大菩薩」とも呼ばれる。
また、山岳修行者の
「修験道」と結びつき
修験霊場的性格を帯びる。
一般庶民が富士山
登拝し始めると富士講や
浅間講などが組まれ
民間信仰として浸透する。
富士山に行けない人の
ためにの「富士塚」なども
神社の境内に設けられる。
静岡県富士宮市にある
富士山本宮浅間大社は
浅間神社の総本社であり
富士信仰の中心地である。
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富士山本宮浅間大社・拝殿(静岡) |
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