心頭滅却すれば(山梨)
恵林寺(えりんじ)は
山梨県甲州市にある。
戦国武将・武田信玄
の菩提寺として知られる。
1330年(元徳2年)、
夢窓疎石を開山として
二階堂氏邸を禅寺とした
のに始まるとされる。
黒門から参道へ、
丹塗りの四脚門、通称
「赤門」がある。潜ると
次に「三門」が現れる。
三門には快川国師
の「心頭滅却すれば
火も自ら涼し」という
遺偈が掛けられている。
快川国師は戦国から
安土桃山時代にかけての
臨済宗妙心寺派の僧である。
1564年(永禄7年)、
甲斐国の武田信玄に
招かれ恵林寺に入寺。
1582年(天正10年)、
織田信長の焼き討ちが襲う。
兵火を逃れ身を寄せる、
僧俗を問わない、100名
程が三門の楼閣上に押し
込められ火が放たれる。
その時詠んだ国師の
辞世の句とされる。
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恵林寺・三門(山梨) |
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