京都から輿入れ後(佐賀)
祐徳(ゆうとく)稲荷神社は
佐賀県鹿島市にある。
絢爛な楼門、舞台造り
の壮麗な本殿などから、別称
「鎮西日光」ともいわれる。
伏見稲荷大社、笠間
稲荷神社と共に「日本
三大稲荷」ともされる。
花山院萬子姫が創建
したといわれる。姫は
後陽成天皇の孫、左大臣
花山院定好の娘である。
1662年(寛文2)、
京都から鹿島藩主・鍋島
直朝のもとへ輿入れ。
その際、朝廷の勅願所
の稲荷大神の分霊を勧請
したという。
2人の子をもうけるが
不幸にして2人共に早世。
1687年(貞享4年)、社殿を
建立し自ら神仏に奉仕。
1705年(宝永2年)、
石壁山窟の寿蔵で
断食の行を積み入定。
姫の徳を慕い参拝者が
絶えなかったという。
姫の諡名から「祐徳院」
と呼ばれ、明治になり「祐徳
稲荷神社」に改称。
|
祐徳稲荷神社・社殿(佐賀) |
|