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勧進による再建(奈良)


 東大寺は奈良市
雑司町にある。華厳宗
の大本山である。

 大仏殿は東大寺の
金堂である。盧舎那仏(るしゃなぶつ)、通称
「大仏さん」を安置する。

 大仏殿は2度の戦火
により焼失し、現在の
建物は1709年(宝永6年)に
建立したものである。

 その再建にあたり
重源(ちょうげん)公慶(こうけい)という二人の
全国にわたる精力的な
勧進(かんじん)」が知られる。

 勧進とは寺院の建立・
再建・修繕などのために
費用を奉納させること。
いわば、資金集めである。

 1180年(治承4年)、
重衡(しげひら)の南都焼討の際は
重源が勧進職についた。

 1567年(永禄10年)、
東大寺大仏殿の戦いで
の久秀軍による焼失では
公慶が勧進にあたった。

 勧進の目的について
書かれた巻物形式の
趣意書を勧進帳という。

 源義経と弁慶登場の
歌舞伎「勧進帳」は
史実はともかく人気の
演題の一つである。


東大寺・大仏殿(奈良)



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