火の神(奈良)
往馬大社は奈良県
生駒市にある。正式名は
往馬坐伊古麻都比古神社である。
主祭神の伊古麻都
比古神・伊古麻都比賣神は
古代より「火の神」として
信仰されている。
創建は定かでないが
古代、生駒山を神体山として
祀ったのが起源とされる。
境内を覆う鎮守の森は
「往馬大社の社叢」として
県指定の天然記念物である。
大嘗祭の起こし火
とされる浄火道具の
火燧木は代々当社が
献上しているという。
大嘗祭は天皇が即位
の礼の後、初めて行う
新嘗祭(収穫後、天皇
自らも食する)である。
昭和・平成の大嘗祭も
当社の火燧木を用いたとされる。
10月第2日曜日の例祭は
「火神祭」と呼ばれる。
龍田大社「風神祭」、
廣瀬大社「水神祭」と共に
古来より朝廷にも知られる。
拝殿の背後に7連の
春日造桧皮葺の本殿が建つ。
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往馬大社・社殿(奈良) |
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