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中将姫伝説(奈良)


 當麻寺(たいまでら)は奈良県
葛城市にある。高野山
真言宗、浄土宗の寺院。

 本堂には中将姫(ちゅうじょうひめ)が織った
とされる本尊の當麻曼荼羅
の室町時代の模写、通称・
文亀曼荼羅を祀る。

 中将姫は當麻寺に出家し
極楽浄土に往生したという
次のような伝承がある。 

 藤原鎌足の曾孫・
右大臣藤原豊成(とよなり)と妻・
紫の前との間に生まれるが
5歳の時、母が他界。

 7歳の時、父が再婚。
雪の中、竹で打たれたり、
崖上から突き落とされたり
継母に虐められる。

 美貌と才能に恵まれ
9才で孝謙天皇に召され
琴を演奏したという。

 13歳の時、三位中将を
授けられ「中将姫」と呼ばれる。

 その後、継母に殺害
されそうになるなど
度重なる辛苦に無情を
悟り、當麻寺に出家。

 26才で、當麻曼荼羅を
織り上げ、29才で浄土へ。

 姫伝説は庶民の心に残り
戯曲などで語られる。


當麻寺・本堂(奈良)



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