今井御坊(奈良)
称念寺は奈良県
橿原市今井町にある。浄土真宗
本願寺派の寺院である。
石山本願寺の一家衆、
今井兵部豊寿が本願寺の道場を
建てたのに始まるとされる。
別称、「今井御坊」とも
呼ばれる。今井町は今井
御坊を中心として栄えた
寺内町で知られる。
寺内町は室町時代に
浄土真宗などの仏教寺院、
御坊(道場)などを中核に
形成された自治集落である。
濠や土塁など防御的
性格を持ち自治も認められた。
今井町は南大和最大の
商業都市とされ「海の堺
陸の今井」とも呼ばれた。
重要伝統的建造物群
保存地区に指定され
今なお古い町並みが残る。
住職は創建から現在まで
今井家が継いでいるという。
本堂は入母屋造本瓦葺で
浄土真宗初期の建築様式で
豪壮な建物である。
浄土真宗、本願寺以外
の本堂として初めて国の
重要文化財に指定されている。
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称念寺・本堂(奈良) |
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