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蔵王権現(奈良)


 金峯山寺(きんぷせんじ)は奈良県
吉野郡にある。金峰山
修験本宗の総本山である。

 金峯山は吉野山から
大峯山系にかけての
山岳霊場で知られる。

 開祖は役行者(えんのぎょうじゃ)こと役小角(えんのおづぬ)
と伝わる。本尊は「蔵王
権現」、正式名は金剛蔵王
権現という。

 インドに起源を持たない
日本独自の修験道の本尊
とされる。

 蔵王権現は役小角が
吉野の金峯山で修行中に
示現したという伝承がある。

 権現とは「権(かり)の
姿で現れた化身」の意で
過去・現在・未来の三世に
わたり我々を救済するという。
 
 蔵王堂と呼ばれる
本堂(国宝)に蔵王
権現像三体を祀る。

 中尊は7.3m、左尊は
5.9m、右尊は6.1mという
巨大さである。

 忿怒の形相は青い顔
など彩色の鮮やかさもあり
迫力満点で圧倒される。

 通常秘仏であるが
特別公開日にて拝観。


金峯山寺・蔵王堂(奈良)



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