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蛇神伝承(奈良)


 大神(おおみわ)神社は奈良県
桜井市にある。大和国
一宮で知られる。

 古来から三輪山祭祀
として信仰され、三輪山を
ご神体(神体山)とする。

 主祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
大神は蛇神で三輪山に
鎮まっているという。

 第7代孝霊天皇皇女・
倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)
という妻がいた。

 日本書紀によれば
姫命は夫は昼には現れず
夜だけ訪れたので、一度
姿を見たいと願った。

 驚かないとの条件で
翌朝、姫命の櫛函(くしばこ)
入っているのでと告げた。

 朝、櫛函を見ると
「蛇」が入っていた。姫命は
やはり、驚きの声を上げた。

 大神は約束を破ったと
三輪山に帰ってしまった。

 姫命は悔いて(はし)
陰部を()いて死んだという。
葬られた墓は「箸墓」と
呼ばれている。

 大神神社の蛇のお守りは
()守り」から「みまもり」と
いわれ人気グッズである。


大神神社・拝殿(奈良)



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