初瀬山(奈良)
長谷寺は奈良県
桜井市初瀬にある。真言宗
豊山派の総本山である。
西国三十三箇所・観音
霊場の第八番札所。
初瀬山の中腹に鎮座
する。日本でも有数の
観音霊場で知られる。
寺伝によれば、
初瀬山の西の丘(現・
本長谷寺)に、三重塔を
建立したのが起源という。
のち、東の丘(現・
本堂の地)に、本尊・
十一面観音像を祀った
といわれる。
本尊は近隣の初瀬川に
流れ着いた神木の祟りを
恐れ、観音像に作り替えた
という伝承が残る。
平安時代中期以降、
観音霊場として貴族の
信仰を集め、藤原道長も
参詣したとされる。
山門前から山麓に
かけての参道は門前町
として栄える。
大和と伊勢を結ぶ
初瀬街道沿いにあり
長谷寺に寄り伊勢神宮へ
の参拝者も多かったという。
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長谷寺・本堂の舞台より(奈良) |
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