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6度目の成功(奈良)


 唐招提寺(とうしょうだいじ)は奈良市
五条町にある。律宗の総本山。

 759年(天平宝字3年)、
唐から来日した鑑真
和上により創建される。

 鑑真は唐の戒律の
第一人者である。

 当時、日本では授戒
の制度がなく、自分で
出家を宣言する私度僧(しどそう)
多かったといわれる。

 その弊害により僧の
戒律が強く求められていた。

 遣唐使の留学僧・
栄叡(ようえい)普照(ふしょう)は朝廷の
「伝戒の師」として鑑真に
招請したとされる。

 鑑真は5度渡航に失敗。
6度目で成功するも失明。
井上靖の天平の甍で知られる。

 759年(天平宝字3年)、
新田部親王の旧邸宅跡が
与えられ唐招提寺を創建。
戒壇を設置したといわれる。

 763年(天平宝字7年)、
享年76歳、唐招提寺で死去。

 死を惜しんだ弟子の
忍基は鑑真を彫像。日本
最古の肖像彫刻として
国宝となっている。


唐招提寺・境内(奈良)



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