十三重塔(奈良)
談山神社は奈良県
桜井市にある。
大化改新で知られる
藤原氏の祖・中臣鎌足を祀る。
多武峰に聳える
十三重塔は談山神社
のシンボルである。
678年(天武天皇7年)、
鎌足の遺骨を摂津国
からこの地に移し鎌足の
長男が造立したといわれる。
十三重塔はいわば、当社
発祥の塔でもある。
わが国では三、五、七、
九、十三重の5種類の塔が
造られたとされる。
しかし、現残するのは
三、五、十三重の三種類
といわれる。
七重塔は東大寺ほか
各国の国分寺、九重塔は
百済大寺、法勝寺に
建てられたが今はない。
また十三重塔は興福寺
や笠置寺などにもあったが
残存せず当社のみという。
十三重は石塔では数多く
あるが、木造では唯一となる。
世界でも木造十三重は珍しく
国の重要文化財である。
|
談山神社・十三重塔(奈良) |
|