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総国分尼寺(奈良)


 法華寺(ほっけじ)は奈良市
法華寺町にある。
光明宗の寺院である。

 聖武天皇の皇后・
光明皇后ゆかりの門跡尼寺
として知られる。

 光明皇后が父・藤原
不比等(ふひと)の邸宅を皇后宮
のち宮寺としたのが
始まりとされる。

 741年(天平13年)、
聖武天皇は仏教による
国家鎮護のため、日本の
各国に国分寺建立を命じる。

 一方、皇后は女人の
ための総国分尼寺(そうこくぶんにじ)として
法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)を創始。

 総国分尼寺は東大寺の
全国総国分寺に対する
位置づけとされた。
合わせて国分二寺という。

 七堂伽藍を有する大寺で
あったがその後衰退。

 現在のような姿になった
のは豊臣秀頼と淀君の再興
によるといわれる。

 本堂は本尊の国宝の十一面
観音菩薩立像を祀る。

 本堂東に光明皇后が難病を
救ったという薬草を煎じた
蒸し風呂「から風呂」がある。


法華寺・本堂(奈良)



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