六道の辻(京都)
六道珍皇寺は京都市
東山区にある。臨済宗
建仁寺派の寺院である。
六道は仏教の死後の道で
天上、人間、修羅、畜生、
餓鬼、地獄道をいう。
一帯は平安京の東の
墓所であった鳥辺野に至る
道筋にあたり、この地で
「野辺の送り」がされた。
葬送の地で「この世」と
「あの世」の分岐点として
「六道の辻」と呼ばれた。
門前に「六道の辻」の碑があり
通称「六道さん」で知られる。
創建は定かでないが
鳥部氏の氏寺が前身とも
大安寺・慶俊の創建ともいう。
閻魔堂には閻魔大王像と
閻魔大王に仕えたという伝説
の小野篁像を祀る。
篁は和歌、漢詩にも優れるが
奇行でも知られる。本堂裏の
「冥土通いの井戸」は
篁が冥界に通ったと伝わる。
京の盆は精霊がこの世に
よみがえってくると伝わる
当寺の迎え鐘で始まるされる。
お盆には祖先の霊を迎える
「六道まいり」の参拝客で賑わう。
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六道珍皇寺・本堂(京都) |
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