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京の熊野信仰(京都)


 新熊野(いまくまの)神社は京都市
東山区にある。

 新熊野は「いまくまの」と
読む。紀州の古い熊野
に対し新しい「今」の熊野
という意とされる。

 「京の熊野信仰」
の中心地として栄える。

 1160年(永暦元年)、
後白河上皇により創建
されたといわれる。

 上皇は本宮に34回、
新宮那智に15回参詣し
歴代天皇の中で最多である。

 参詣数により功徳が
増すとされたが、京都から
の熊野詣は遠いことから
京に勧請したとされる。

 後白河上皇の命を受け
平清盛、重盛父子が
造営したといわれる。

 熊野より土砂材木等を
運び、社域・社殿を造営。
神域には那智の浜の
小石を敷いたという。

 境内の大(くす)は熊野より
移植した、後白河上皇
お手植と伝わる。

 ご神木は(なぎ)の木で
古くから「梛の宮」とも
呼ばれる。


新熊野神社・拝殿(京都)



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