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庚申信仰(京都)


 八坂庚申堂(やさかこうしんどう)
京都市東山区にある。
天台宗の寺院である。

 正式名は「大黒山
延命院金剛寺」。法観寺
(八坂の塔)のすぐ西にある。

 平安時代、法観寺の住職・
浄蔵貴所が開創したともいう。

 庚申(かのえさる)の前夜、寝てしまうと
体内の三尸(さんし)の虫が抜け出して
天帝に悪行を告げるという
中国道教の教えがある。

 日本にも伝わり、徹夜の
「庚申待ち」の風習が生まれる。

 その後、本尊の青面金剛童子は
この虫を喰ってしまうという
庚申(こうしん)信仰へと発展する。

 童子の使いは「不見(みざる)」、
「不言(いわざる)」、「不聞
(きかざる)」の三体の猿とされる。

 日本最初の庚申信仰の霊場で
大阪四天王寺庚申堂、東京入谷
庚申堂(現存せず)と並び
日本三庚申の一つといわれる。

 境内には多くのカラフルな
「くくり猿」が奉納されている。
布製の猿の手足をくくって
欲をおさえ祈願成就を願うという。

 最近はくくり猿を背景
とする写真が「インスタ映え」
として人気がある。


八坂庚申堂・三猿とくくり猿(京都)



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