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神使は狼(埼玉)


 三峯(みつみね)神社は
埼玉の秩父の山奥にあり
修験道の祖・役小角が
修業した霊場で知られる。

 日本武尊(やまとたける
のみこと)が東征の際に伊弉諾
(いざなぎ)尊と伊弉册(いざなみ)
尊を祀り創建と伝わる。

 三峯神社の神使(しんし)は
狼である。神使は神の使者、
神の眷族(けんぞく)で
神意を代行する特定の動物。

 日本武尊が道に迷った
時に、狼により案内された
という伝承による。

 江戸時代には、山中に
棲息する狼が猪などから
農作物を守る「お犬さま」
として崇められる。

 狼を守護神とする「狼
(山犬)信仰」が広がり
三峯神社の名が全国に
知られる。

 狼像は至る所に見られ
狛犬の代わり狛狼もある。
有名な三ツ鳥居の前にも
両脇に狼像が鎮座する。

 古くから、狼の
御神札を一年間拝借し
守護とする「御眷属拝借」
の風習がある。


三峯神社・三ツ鳥居(埼玉)


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