浄土門根元地（京都）

　光明寺(こうみょうじ)は京都府
長岡京市粟生にある。
西山浄土宗の総本山。

　「粟生(あお)の光明寺」
とも呼ばれ、法然上人の
廟堂があることで知られる。

　1198年（建久9年）、
蓮生(れんせい)が法然上人を開山
として念仏三昧堂を建立
したのが始まりとされる。

　蓮生は熊谷直実の
出家後の名。源平合戦で
無情を感じて法然を慕い
帰依したといわれる。

　総門の前に「浄土門
根元地」という石碑がある。

　法然上人が初めて
「南無阿弥陀仏」の念仏の
教えを説いた場所という。

　法然上人が悩める
青年僧だった頃、粟生
の里人に親切にされ
宿の提供を受ける。

　「教えが見つかったら
私たちに最初にお説き
下さい」といわれ、20年後
その約束を守ったといわれる。

　1563（永禄6年）、
正親町天皇から「浄土門
根元之地ト謂イツベシ」
との綸旨を賜ったという。

光明寺・御影堂（京都）